ニ ン ニ ク   


効能
抗血栓作用,血流の改善
滋養強壮,疲労回復
抗がん効果
コレステロール値の低下作用。動脈硬化の予防
血糖値低下作用
抗菌作用
抗酸化作用
肝臓機能増強作用
脳の機能改善
免疫力の増強作用

解説
 ニンニクは,中央アジアから西アジアの原産でユリ科の植物で,古くから疲労回復,強壮作用があるとして利用されてきた。

 有効成分とされているものに,アリイン,アリシン,スコルジニン,ビタミンB1などがある。

 アリインは切られたり,擦られるという過程で細胞がこわされることでアリシンというニンニク特有のにおいを発する物質に変化する。

 アリシンの中のMATSという成分は,強力な抗血栓作用があり,血流をよくするとともに心臓病や,脳卒中を減らす効果があることが確認されている。

 アリシンはビタミンB1と結びついてアリチアミンという物質に変化しますが,このアリチアミンは吸収されやすく,ビタミンB1の機能が利用されやすいため,疲労回復にも役立つことができる。
 
 このアリチアミンからニンニク臭を取り除いたものがフルスルチアミンというビタミンB1製剤である。

 またアリチアミンは体内のビタミンB6と結合することでインスリンの分泌を助け血糖値を下げる効果がある。

 また,アリインは空気に触れることで二硫化アリルに変化し,抗菌作用を持つようになる。

 一方の有効成分スコルジニンには新陳代謝を活発にして,栄養素をエネルギーに変えることによる強壮作用がある。

 さらにこのスコルジニンは抹消血管の血流を改善し,血液中のコレステロールを取り除く作用もあり,動脈硬化の予防効果がある。

 近年の研究により,ニンニクのアリシンが50〜80℃で熱せられることで分解してアホエンになることがわかり,このアホエンには,その強力な抗酸化作用により活性酸素を除去するはたらきがあることが解明されている。

 さらにコレステロール値低下作用,肝臓の機能回復作用,脳の機能の向上,高血圧の改善効果なども報告されている。

 ただし,このアホエンは100度以上で熱すると分解されてしまうの油で湯せんするなどの工夫が必要。

 その他にも消化器系のがんの予防や延命にも有効で特に大腸がんには効果が大きいことが人を対象とした試験の結果として報告されている。

 最近,ニンニクを蒸し焼きに熟成させた黒ニンニクにふくまれるS−アリルシステインの効能が注目されており,この成分にも免疫強化作用や肝臓強化作用の他,血流を増やす効果が確認されている。
   
摂取上の注意

 食品とは言え多くの薬効成分があり,過剰摂取には注意が必要。
 
 食べ過ぎると赤血球が破壊されるにことによる貧血になることがある。

 また,胃腸などの消化器官の粘膜を痛め,潰瘍を起こすことが確認されている。

 強力な殺菌作用のために,腸内の有用菌を減らし腸内菌バランスを崩す場合がある。
 
 医薬品では血液抗凝固剤のワルファリンを摂取している場合は相乗効果で出血しやすくなる可能性がある。

 高血圧や糖尿病で治療を受けている場合,これらの治療に影響を与えることも考えられるため,医師に相談すること。

 摂取量は生で1日1片,焼いたり炒めたりしたものは1日2〜3片程度で十分効果があり,それ以上の継続的な過剰摂取には十分注意する。