r−リノレン酸    


効能
抗炎症作用
アトピー性皮膚疾患の改善
コレステロール値低下作用 
高血圧,動脈硬化の予防

解説
 γ−リノレン酸はリノール酸が体内で変化したものであり,n6系の必須脂肪酸の1種である多価不飽和脂肪酸。

 γ−リノレン酸は月見草オイルやボリジオイル(ボラージオイル),ブラックカレントオイルなどに含まれ,乾燥肌などのスキンケアに使用されている。

 γ−リノレン酸の効能で特に優れている効能にアトピー性皮膚炎の改善がある。

 γ−リノレン酸は体内で産生されるホルモン「プロスタグランジン」の材料となる。

 この「プロスタグランジン」は不足すると,血圧や血糖値が高くなりやすく,アレルギー性疾患の症状がでやすくなる。

 アメリカでの研究によれば,炎症体質になるのはリノール酸からγ−リノレン酸への変換がうまくいかず,抗炎症効果を持つプロスタグランジンが体内で作れないためと報告されている。

 このようなことから,γ−リノレン酸の摂取はアトピー性皮膚炎や肌荒れなど,皮膚の炎症性疾患の抑制に効果がある。

 その他にもγ−リノレン酸には,コレステロール値低下作用があり,高血圧,動脈硬化抑制作用もある。

 さらに血栓をできにくくして血液の流れを良くする作用もある。   

   
摂取上の注意

 特に副作用などは報告されていないが,リノレン酸は高カロリーなので,過剰摂取に注意すること。

 また,リノール酸からγ−リノレン酸への変換がうまくいかない原因として,ビタミンB群の1種であるビオチン不足が考えらる。

 しかし,アレルギーや炎症体質はビオチンが十分に足りていても,何らかの理由によってリノール酸からγ−リノレン酸への変換自体がうまくできない場合もあり,そのような場合はγ−リノレン酸を直接摂取したほうが効果的である。  


 また,体質的に皮膚が薄い場合,アレルゲンが侵入しやすくアレルギー疾患を起こしやすくなると言われている。

 このような場合,γ−リノレン酸やビオチン摂取による炎症の改善と共にヒアルロン酸やEPA,パントテン酸などを摂取することで,厚く,丈夫な皮膚をつくり,アレルゲンをブロックできるため,効果的である。