フコイダン   


効能
抗がん作用,がん細胞のアポトーシス誘導作用
胃粘膜保護作用,胃粘膜修復促進作用
NK(ナチュラルキラー)細胞の活性化作用
コレステロール低下作用

解説
 フコイダン(fucoidan)は,モズクやメカブ,昆布などの海藻類に含まれるヌルヌルとした部分に多い成分で,植物繊維の一種。

 フコイダンは難消化性の水溶性食物繊維のため,腸管内で胆汁酸を吸着して排出することで,血中コレステロール値を低下させるはたらきがある。

 このフコイダンに抗がん効果があることが発見され,がんの代替療法の一つとしてサプリメントが注目されている。

 近年の研究によりフコイダンにはがん細胞のアポトーシス誘導作用があることが発見された。アポトーシスとは細胞自らが自己の細胞を死滅させる作用で細胞の自殺とも訳される。

 体外での試験であるが,シャーレで培養したがん細胞に,フコイダンを加えたところ,24時間後には,ほとんどのがん細胞がアポトーシスを起こして消滅することが報告されている。

 またがん細胞移植マウスにフコイダン含有食品を2週間投与した研究では,対照群に比較して,フコイダン投与群はがん細胞の増殖が明らかに抑制されたと報告されている。

 人に対する臨床試験では,NK活性の上昇,腫瘍マーカーの改善,自覚症状の改善が認められたと報告されている。

 しかしこのフコイダンは分子結合が強く,吸収されにいため,低分子化したものの方が良く吸収され,効果も大きい。

 このフコイダンにはこの他にも,胃粘膜保護作用や胃潰瘍治癒促進作用もある。
 
  
摂取上の注意

 食品にもふくまれる成分であり,安全性は高いといえるが,  注意しなければならないことは,海藻はヨードを大量に含んでいるため,大量に摂取すると甲状腺機能低下症を起こしたり,甲状腺がはれたりすることがある。

 したがって,大量の摂取は問題もあり,ヨード成分を除去したものが望ましいといえる。