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アディポネクチンでメタボリックシンドロームを解消

 ■ 善玉生理活性物質アディポネクチン
アディポネクチンイメージイラスト
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アディポネクチンとは善玉生理活性物質


 アディポネクチンとは,最近大阪大学で発見された脂肪細胞から分泌される生理活性物質です。
 内臓脂肪などの体脂肪には,エネルギーを蓄えるという機能だけでなく,生理活性物質(アディポサイトカイン)というホルモンを分泌する内分泌細胞としての機能があります。

 この生理活性物質(アディポサイトカイン)には体によい効果をもたらす善玉と体に悪い効果をもたらす悪玉とがあり,アディポネクチンはこの善玉の生理活性物質です。

 このアディポネクチンには傷ついた血管を修復する機能があるだけでなく,インスリンの感受性を高め,血糖がスムースに細胞に取り込まれるため,インスリンが多量に分泌されることもなく,メタボリックシンドロームの改善に役立ちます。

 脂肪細胞から,分泌される悪玉生理活性物質には,血栓形成を促進するPAI−1,インスリン抵抗性をもたらすTNF−α,レジスチン,血圧上昇をもたらすアンジオテンシノーゲンなどがあります。

 このように同じ脂肪細胞から分泌される善玉と悪玉の生理活性物質ですが,脂肪細胞が増大すると悪玉生理活性物質の分泌量が増大し,善玉生理活性物質であるアディポネクチンの分泌量が低下します。 

 
 すなわち,内臓脂肪が多いメタボリックシンドロームの人は,アディポネクティンの分泌量が少ないため,インスリン抵抗性が高く,また血管が傷つきやすいため,動脈硬化がすすみやすいといえるでしょう。 




 ■ アディポネクチンをふやすには
  
 あるデータによると血中に含まれるアディポネクチンの量は,40代以下から70代にかけての調査では,年齢による差はあまり見られませんでした。

 しかし,男女間では,男性のアディポネクチンの分泌量の平均が7.5μg/mlであるのに対し,女性は12.7μg/mlであると報告されています。

 このようなことから,女性の平均寿命が高いのはこのアディポネクチンの分泌量の差ではないかと考える研究者もいます。

 アディポネクチンの分泌量を増やすには適度なダイエットをおこない脂肪細胞の増大を抑えることや,栄養のバランスを考え,炭水化物を多く摂りすぎないこと,アルコールを過剰に摂取しないことなどが大切といわれています。



  アディポネクチンを増やす食品

 アディポネクチンの研究で現在注目されているのが,大豆や豆腐,納豆などの大豆食品です。

 大豆に含まれているβコングリシニンには小腸での脂肪吸収を抑え,肝臓の中性脂肪代謝を促進させるはたらきのあることがわかりました。
 






 このようなはたらきで内臓脂肪が減少することで,アディポネクチンの分泌量を増加させることができるのです。

 また,大豆に含まれる大豆サポニンには抗酸化作用で過酸化脂質を抑制し,中性脂肪やコレステロールを低下させます。

 このように大豆食品はアディポネクチンを増やし,生活習慣病を予防に適した食品と言えるでしょう。


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