アディポネクチンとは善玉生理活性物質
アディポネクチンとは,最近大阪大学で発見された脂肪細胞から分泌される生理活性物質です。
内臓脂肪などの体脂肪には,エネルギーを蓄えるという機能だけでなく,生理活性物質(アディポサイトカイン)というホルモンを分泌する内分泌細胞としての機能があります。
この生理活性物質(アディポサイトカイン)には体によい効果をもたらす善玉と体に悪い効果をもたらす悪玉とがあり,アディポネクチンはこの善玉の生理活性物質です。
このアディポネクチンには傷ついた血管を修復する機能があるだけでなく,インスリンの感受性を高め,血糖がスムースに細胞に取り込まれるため,インスリンが多量に分泌されることもなく,メタボリックシンドロームの改善に役立ちます。
脂肪細胞から,分泌される悪玉生理活性物質には,血栓形成を促進するPAI−1,インスリン抵抗性をもたらすTNF−α,レジスチン,血圧上昇をもたらすアンジオテンシノーゲンなどがあります。
このように同じ脂肪細胞から分泌される善玉と悪玉の生理活性物質ですが,脂肪細胞が増大すると悪玉生理活性物質の分泌量が増大し,善玉生理活性物質であるアディポネクチンの分泌量が低下します。
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